「刀剣画報 髭切 膝丸と源平の刀」の感想。ただの源氏兄弟ファンへのご褒美だった件
2020/2/5発売の刀剣画報の特集がまさかの「髭切 膝丸と源平の刀」でした。
お値段は1350円+税。
なんとなんと、薄緑(膝丸)と薄緑丸の実物大ポスター付き!!!
春日大社でやっている「最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展」に合わせてきたのか、刀ミュの「髭切 膝丸 双騎出陣2019」の大当たりに乗っかってきたのかは分かりませんが、もう、髭切・膝丸と曾我兄弟推しが、もんの凄かった…!!!!!
各刀剣に対する説明とかは、他の刀剣系の雑誌とあんま変わらないかな?まぁ、刀剣が一緒だからかわりようがないんだけど…。
ただ、本当に、源氏の歴史と源氏の刀剣、平家の歴史と平家の刀剣、曾我兄弟に絞ってほぼ一冊記載されてるから、これ一冊でかなり源平合戦や源平に由来する刀剣に詳しくなれる!
やっぱり、カラーでイラストや写真が多い雑誌は、分かりやすくて読みやすいなぁ。
源氏兄弟推しの私からすると、たまに編集者のコメントに「んん?なんて??うちの膝丸ちゃんに対してなんだって???」ってとこはあったけど、まぁ、感想はは人それぞれだから…ね…。
あ、あと、鶴丸国永が平家の刀として紹介されているのが新鮮でした。確かに鶴丸のはじまりは平家からかもだけれど、刀剣乱舞ファンの私としては三条組の流れ、または伊達組のイメージが強かったもので…。あと、安達組のイメージも強いので、あんまり平家としては数えてなかったなぁ。
なんだか、本屋に髭切と膝丸って文字が並んでるだけで感動…。
「髭切」は存在を認知されてきた刀です。「髭切」の太刀は酷い目にも沢山あってきたけれど、皆が「髭切」を知っていた訳です。
源氏の惣領刀として、確実に存在してきた刀です。
でも、「膝丸」は違う。言ってしまえば、平家物語などの物語の中で生きている、プロパガンダ政策のために語られた様な刀。
刀剣乱舞が無かったら、この世の中で「膝丸」の存在はとても小さなものだったと思う。
…もしかしたら、それは刀剣全部に言える事なのかもしれないけれど…。
その「膝丸」が…「源義経が所有していた薄緑」ではなく、「源氏の双剣の膝丸」として雑誌で特集されて、オマケのポスターにまでなって…なんだかぐっときてしまいました。
名画は名画として見られ、語られる事で輝きを増すそうで。
人だって、自分の存在を認められて、良い部分を評価される事でより強く自分を持つ事ができると思う。
きっと刀だってそう。
ただの伝説って言う人もいるだろうけど、実物があろうが無かろうが、裏が取れてようが取れていなかろうが、「膝丸」って存在があることは事実なんだから。
私はその「膝丸」を認めてあげたいと思うし、広く認められたらいいなと思う訳です、、、。
燭台切の本体の件もそうだけれど、人の思いが歴史を繋いでいくんだなぁ。
そんな訳で、是非とも源氏推し審神者には読んで頂きたい本でした。
ホビージャパンさん、素敵な特集をありがとう!