大阪歴史博物館でやってる「刀装具鑑賞入門」に行ってきた感想②
さて、続き。
見て回って、説明読めば読むほど何やら既視感…。
「あれ、これ、着物の説明と似てない…???」
例えば、
・鐔の中(着物の中)に一枚の絵を展開する。
・縁起モチーフ多い。(鶴とか、蝙蝠とか、仙人とか。)
・洒落もの多い。(煮干しとか、タコとか。)
・和歌や故事など、意味持たせがち。
・揃えたがる。(揃金具=小柄・笄・目抜きを同モチーフで揃える。着物も帯揚げとか帯締めとか色等揃えがち)
等々…。
擬人化大好き日本人らしいと言うか…。
「人と着物」と同じ感覚で、「刀と刀装」を扱ってるのがすごく伝わってくる。
うん、さすが八百万の神々の国…。
鐔~揃え金具~小柄~と順番に並んでいて、ふんふん♪言って見てたら…
んんん?
んんんんんん?
「髭切」って!!!!「髭切」って!!!!!!!!!!
縁頭エリアでまさかのHI☆GE☆KI☆RI!!!!!!!!
兄者ぁああああああああああああ!!!!!!
渡辺の綱の鬼退治のモチーフ…はわわわわ、がっつりあにじゃぁ!!!!!!!
兄者人気者過ぎないか?江戸時代の職人まで兄者を求めていたのか…。
源氏ばんざい!と言わざるえない…!!
あとちょっとで出口ってとこで兄者に遭遇し、テンションは爆上がり!!!!
鼻息ふうふうさせながら図録買って帰りました。
とっても面白かった。
とっても空いていて快適に観れた。
最近行った展示物の中では、ダントツで満足しました。
この展示会を監修してくれた方、すごいね。
すごく分かりやすくて、素人に興味を持たせる構成だと思う。
誰か分からないけどお礼が言いたい。
ってことでレポ終わり!
ここから先はただのただの感想。
「シンプル イズ ベスト」「機能性が一番」って意見もあって、それはそれで分かるんだけど…個人的には、何かを装飾するって、愛情だと思うんだよね。
無くていいのに、あえて付ける。
手間も、お金もかかるし、機能性が落ちたりする。
でも、あえて付ける。
それは自分やモノへの愛情なんだろう。
個人的に、加州の台詞にはとっても救われるところがあって。
「デコりたい!」って気持ちは、こちら側の一方的なエゴじゃなくて、デコられる側も愛情を感じてくれるんだって思うと、嬉しい。
モノは喋らないから、だから本当の気持ち?は分からないけれど、「手を掛けてくれるのは嬉しい」って思ってもらえてるといいな。
うーん、刀剣乱舞の台詞は本当に奥が深い…。